真の成功者とは!
2007/10/10メルマガ掲載
川上光正・著
目的や目標を達成し、結果を獲得することを成功といい、 それを達成した人を成功者と呼んでいるようです。 現代は財産や地位・名誉を築いた人、すなわち金銭的な蓄財を果たしたり、 企業の創設者など、財界人だけが成功者と見なされる風潮があります。 確かに裸一貫からたたき上げた、故松下幸之助氏や本田宗一郎氏は成功者です。 両氏は社会貢献に尽力した人物でもあり、 成功者に位置する人格者でもあります。 若い経営者で一躍時の人となった堀江貴文氏は、若くして財を成し、 成功者としてテレビやマスコミでもてはやされていました。 彼は金銭で解決できないことはないと豪語していましたが、 あっけなく商法違反で逮捕され、実刑判決を受けるはめになりました。 物質文化、経済至上主義の中で財を成した人達が果たして 真の成功者と呼べるのでしょうか? 財産など物質や金銭、さらに名誉や地位などを所有することが成功者である との定義は完全ではありません。 古代インドから人生のモデルとしての四住期があります。 学生期、家長期、林住期、遊行期といわれる4つの期間を経て 人生を終わるとされています。 マヌ法典によれば、 学生期にはバラモンに師事して修業を行い、聖典・ヴェダーの学修を行います。 修了後は結婚し、家長として家族の面倒をみながら 祖霊の供養などを受け継ぎ祭儀を主宰します。 孫が生まれた頃から林や森に隠棲し、林住期に入り、悟りに向かいます。 その後一旦は家に帰る人もいますが、そのまま遊行三昧に入る賢者もいます。 このようなインドにおける人生の段階的生き方が最良の方法とは思いませんが、 物欲、我欲に執着する人々にとって、考え直す人生訓かもしれません。 いずれにしても我欲から離れて、自己の内面、内外に意識を集中、瞑想して、 有想三昧から無想三昧へと向かうことが 真の成功者としての道ではないかと考えます。 深い瞑想を経て、自己の魂やクンダリニーシャクティ女神、そして 絶対的な主体・主宰神、守護神としての梵天・ブラフマンとの 出合・合一を果たすことが 真の成功者ではないかと考えています。 そのためには、ハタヨガ(身体的修法)からラージャヨガ(精神的修法)、 そしてクンダリニーヨガによる魂との一体感と、 魂我一如と魂と梵との合一、梵魂一如、 さらには梵と自我の融合、梵我一如に到達した人が 真の成功者と呼ばれる賢者でしょう。 悟った人は、すべての私有財産や金品を 己から少しずつ離して人生を終わることでしょう。 他人はともあれ、己がそれを果たすべき時期を忘れない事です。 (注) 魂我一如とは、 自己の魂・真我・アートマンと、自我と合一し、対話し、 純粋な意識状態へと向かうことである。 梵魂一如とは、 主宰神である梵天と、自己の魂(真我)・アートマンが合一し、融合し、 自己実現・自己完成を目指して意識の深化・純化に向かうこと。 梵我一如とは、 自我と梵天(ブラフマン)の合一、融合し、人間完成へと到達し、明知に達すること。
